Project Story

プロジェクトストーリー

業界や分野、規模を問わず様々なシステムを手掛けるテラテクノロジーのエンジニア。
どのプロジェクトも一言では伝えきれないエピソードがたくさん詰まっています。
そんなプロジェクトでのリアルな話を、第一線で活躍するエンジニアに語ってもらいました。

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AWSアカウント管理システム
開発プロジェクト

project

クライアントである大手証券会社は、AmazonのパブリッククラウドサービスであるAWSを、システム基盤として全社的に採用していました。同社では機密情報の誤った開示などのトラブルを防ぐために情報システム部門がシステムの利用権限を管理する、という運用を行っていましたが、利用者の増加につれ業務が煩雑化。そこで、システムの利用権限を、安全に利用者へ付与するシステムを開発しました。

プロジェクトメンバ

MEMBER

・総括課長

統括課長

N.H.

2004年8月入社(中途)

契約業務、メンバの育成・評価などプロジェクト全体の管理および顧客との折衝、システムの設計・開発を担当。

×

サブリーダ

サブリーダ

T.K.

2019年4月入社(新卒)

サブリーダとしてメンバのコードや資料のレビュー、顧客との折衝、各種調査、実装など、業務遂行に関する幅広い業務に従事。

Story 01

希少なAWS技術者を育成し、開発チームを編成

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クライアントである大手証券会社はパブリッククラウドサービスのAWSをいち早く全社的に導入し、ネットワークやストレージなど各種機能を活用してシステム基盤を構築していました。AWSは便利である反面、一歩間違えると社外に公開してはならない機密データにインターネットからアクセスできてしまうというセキュリティリスクがあります。そのため同社では、情報システム部門でAWSアカウントを一元管理。利用者である各部門のシステム開発担当者には、システム構築や運用に必要な最低限の権限を付与し、利用者が権限外の作業を行う際には、情報システム部門に依頼して追加権限を付与してもらう、という方法をとっていました。ところが、社内でAWSの利用者が急増するに従い、情報システム部門だけでは申請される依頼に対応しきれないという課題が発生。さらに、依頼から作業完了までにかかるリードタイムの長さも問題となっていました。

2018年、かねてより取引のあったSIerから要請を受け、テラテクノロジーはこのAWSのアカウント管理システムの開発プロジェクトに参画することになりました。テラテクノロジーのミッションは、利用者が申請すると一定期間、管理者に近い権限が付与される仕組みを開発することです。従来とは異なり柔軟に利用者が権限を活用し、事後的にシステム管理者が利用状況をチェックするフローを確立。利用部門でもセキュリティリスクのある作業を迅速に行えるようにするという内容です。

SIerから過去の大規模インフラの開発実績が評価され、プロジェクトの依頼を受けたテラテクノロジーでしたが、技術的な課題もありました。それは、当時の日本にはAWSの技術者が少なく、テラテクノロジーの社内にも経験者がいなかったこと。クライアントから開発速度アップのためチーム増員を求められても、技術者を社外から採用することは非常に困難でした。

そこで対策を講じたのが、統括課長のN.H.です。
「残る手段は、社内でAWS技術者を育成することでした。AWS未経験者がチームに加わっても早期に戦力化が図れるよう、ノウハウを蓄積し内部で勉強会を開催。テラテクノロジーでは、もともとプログラミング未学習者も採用して育成していますし、レベルの高い業務にチームで取り組むことでエンジニアの成長を促す文化が根付いています。最大8名程度までメンバを増員し、全員をAWS技術者に育てることができたのは、テラテクノロジーならではの強みといえるかもしれません」と当時を振り返ります。

Story 02

大規模クラウドインフラの開発を通じて、社会全体の生産性に貢献

プロジェクト2年目には新卒で入社したばかりのT.K.もチームに参加し、勉強会などを通じてAWSの知識を習得しながら、メンバとして実装・テスト業務に取り組みました。入社2年目にはAWSの認定資格である「AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」も取得。瞬く間にAWS技術者として頭角を現します。AWS開発の難しさについて、「AWSはアップデートが早く、毎週のように仕様変更や機能追加が行われます。そのため、常に最新情報を調査し、チームで共有することが必要でした」と、T.K.は語ります。

このプロジェクトにおいて最も重要な技術的ミッションは、高いレベルのセキュリティ確保でした。AWSはインターネット経由で利用するサービスであるため、重大な情報漏洩につながる設定ミスやシステムのバグは決して許されません。クライアントからは「利用者が柔軟に管理者権限を使えるようにすること」という強い要望がありましたが、利用者が数百名もいる状況で、セキュリティに関わる重大な権限を開放してしまうことは危険でした。

そこでN.H.はセキュリティの観点から権限の精査を行い、クライアントに提案しながら最終的なシステム構成を調整。利用者が申請すると、一定期間、管理者に近い権限が付与される仕組みを開発しました。
これまで情報システム部門で対応していたセキュリティリスクのある作業を利用部門で対応できるようにし、申請期間終了後、自動的に利用者の作業履歴を情報システム部門に送付。作業内容に問題ないことをチェックする、という運用方法を取りました。この仕組み・運用方法が採用されてからは、大きなトラブルやスケジュールの遅延を起こすことなくシステムは稼働しています。

その後も引き続き、このシステムはテラテクノロジーが担当しており、現在はサブリーダとなったT.K.が中心となってクライアントへのヒアリングから開発までを実施するようになりました。クライアントの抱えている課題を解決するために、数百あるAWSのサービスの中から機能面・コスト面・セキュリティ面・運用面の負担を精査して、新機能を拡張し続けています。

「パブリッククラウドサービスの活用のメリットは、最新の技術をいち早く採用し、システム基盤の開発を加速できることです」と、統括課長のN.H.はプロジェクトの意義について語ります。
「今回のクライアントは大手証券会社であり、その基幹システムは社内外向けのサービスを支える土台となるもの。結果的に、社会・経済に広く影響を及ぼしているに違いありません。私はこのプロジェクト運営を通じて、社会全体の生産性向上にも貢献できていると考えています」

このプロジェクトを通じて自身の成長を実感しているとサブリーダのT.K.はこう話します。
「テラテクノロジーでは業務外でAWSを試せる試験環境もあり、変化の速いAWSの知識もいち早くキャッチアップできます。今、世界で最も使われているパブリッククラウドのスペシャリストを目指せるのは、エンジニアとしてとても刺激的な環境だと感じますね」

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project2

情報誌の制作管理システム
クラウド化プロジェクト

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求人情報誌をはじめクーポンマガジンや結婚情報誌、旅行専門誌など、大手企業が発刊する多彩な情報誌。これら情報誌の印刷データを作成する「制作管理システム」を15年以上にわたって支えているのが、テラテクノロジーのエンジニアです。2017年には、システムの運用コストの大幅削減を目指し、全面的にクラウド化する一大プロジェクトがスタートしました。

プロジェクトメンバ

MEMBER

チームリーダ

チームリーダ

K.I.

2017年4月入社(新卒)

プロジェクト初期から参加。現在はリーダとして、担当情報誌に関連するツール・システムの開発、運用・保守、チーム管理業務などを行う。

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システムエンジニア

チームリーダ

K.Y.

2019年4月入社(新卒)

システムの運用・保守の段階から参加。現在は複数の情報誌を担当するリーダとして、顧客とのやりとりやシステムの開発、運用・保守、チーム管理業務などを行う。

Story 01

運用コストを削減するために、システムをクラウドへ

story01

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クライアントが、情報誌を発行する際にシステム上で制作された誌面情報を印刷用データに変換する後工程管理システム。テラテクノロジーは長年このシステムの開発・運用・保守を担ってきました。しかし、時代は変わり、デジタル化が進むにつれて、システムを動かすためのサーバにかかるコスト削減が求められていました。そこで「システムを使用した分だけ費用が発生するクラウドに切り替えて、コストを下げたい」という要望が、クライアントからあがってきたのです。

このプロジェクトでのテラテクノロジーのミッションは、クライアントやシステムを使用するグループ会社などと連携し、プロジェクトを推進すること。クラウド化にあたっては、技術的な課題が複数ありました。一つ目は情報誌ごとに異なるシステムが使われていること。言語はVB.NET、Java、Ruby、C、C++など、システムごとに異なっていたため、言語をそれぞれ理解する必要がありました。そのうえ、巨大なレガシーシステムを全体で把握しているエンジニアがおらず、開発時のドキュメントも残っていない状態。既存システムの解析にも時間がかかりました。二つ目は、大規模なクラウド化プロジェクトの知見を持つエンジニアが、チームにいなかったこと。古いシステムを読み解きつつ、クラウドの技術を導入することが同時に求められました。

そんな状況の中、本プロジェクトに参加したのが新卒入社1年目のK.I.です。
「当時のトレンドであるクラウド技術をはじめ、さまざまな新しい技術に触れられることは面白そうだな、と感じていたのを覚えています。ただ、仕事の全貌を理解するにつれて、規模の大きさや難しさ、社会的なインパクトの大きさを実感するようになりました」とK.I.は当時を振り返ります。

K.I.のチームが担当することになったのは、就職情報誌と中古車情報誌の二つのシステム。このチームには、真っ先にクラウド化を実施するという重要なミッションが与えられました。チームメンバは、過去の開発経験を活かして各情報誌のレガシーシステムを解析。それと同時に、クラウド化に向けた技術習得も急ピッチで進めました。技術習得では、先端技術の追求に特化した技術課長がサポーターとして参加。クラウド技術を深く知る技術課長が必要な情報を提供することで、短期間でエンジニアの育成に成功しました。

Story 02

若手メンバの主体的な連携により、大規模プロジェクトを成功に導く

当初3名だったプロジェクトメンバは、K.I.の担当する就職情報誌のクラウド化が一段落する頃には10名以上に増えていました。増員した分、チームも複数体制に。本格的に情報誌のクラウド化を進めるというそのとき、新たな課題が出てきました。チームが分かれたことで連携が弱まり、共通認識がとれていないという事態が発生したのです。

そこで、当時入社2年目になっていたK.I.は、チームワークを強化するために立ち上がります。チームリーダが業務に追われる中、若手メンバがチーム横断で交流する「若手の集い」という、勉強会を兼ねた情報共有の場を設けたのです。
「まずは、マトリクスや図を使って情報を整理しながら認識合わせを行っていきました。その他にも、一緒に情報を共有しながら勉強することで、実は自分たちが疑問に思っていたことの原因が同じなんだと理解することができました。情報誌ごとにチームが分かれており、システムに使用されている言語も違っていたため、集まって話すまでは気付けなかったんです」と、K.I.は当時の様子を話します。

その後、開発フェーズを終えたプロジェクトは、2019年に運用・保守という新たな段階へと進みます。K.I.がリーダとして安定稼働に向けた運用・保守に取り組む一方、新メンバとして女性エンジニアのK.Y.が加わりました。K.Y.は「若手の集い」に参加することで急速に技術を習得し、ほどなくして進路情報誌や結婚情報誌の運用・保守を担うリーダへと成長。現在はK.I.と共にクライアントや他チームと連携しながら、機能追加やシステムの改善、エンドユーザである印刷技術者からの問い合わせ対応などを行っています。

「私たちのシステムを使って発行される情報誌は、進路選択や結婚など、多くの人の人生に深く関わるものばかり。街で自分の携わっている情報誌を見かけると誇らしい気持ちになります。自分の仕事が日本中の人の暮らしをより豊かにしていると思うと嬉しいと同時に、失敗は許されないという責任も感じますね」。K.Y.は、このプロジェクトの意義を強く実感していると語ります。

初期メンバであり、若手の中心メンバとして活躍したK.I.は、プロジェクトを通して感じるやりがいについてこう話します。
「システムを通じて情報誌の発行を支えるということは、情報誌に広告を掲載する企業の機会獲得にもつながりますので、社会や経済に多大な影響を及ぼす仕事。そこに大きなやりがいを感じています。ただ、クラウド化は通過点に過ぎず、むしろ重要なのはその後の運用・保守だと考えています。今も複数の情報誌のシステムを担当しており、お客様には新しいシステムの仕様や新機能のアイデアを積極的に提案し続けています」

クラウド化することにより、情報誌発行にかかるシステム運用コストは大幅に軽減。約2年かけてクラウド化されたシステムは、運用開始から数年経った現在に至るまで、大きなトラブルを起こすことなく順調に稼働し続けています。

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スペシャルコンテンツ

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社長×若手社員座談会

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